知識ではなく、考えの状態を残す
【知的生産】知識ではなく、考えの状態を残す
作りたいのは「知識を整理する場所」ではなく、「自分の考えが形成されていく過程と、現在の思考状態を可視化する場所」なのではないか。
気づいたこと
最初は、ページ同士が自動でつながる知識グラフを想定していた。
話しているうちに、やりたいことが違うと分かった。 情報同士が自動的につながることは、重要ではなかった。
残したいのは、そのテーマについて自分の中でどこまで考えがまとまっているのか、だった。
「住む」というテーマで考えてみた。 最初は、自然が近い場所がいい、都市の便利さも欲しい、どんな家がいいのか、と散らばっている。 それは「検討中」として置いておく。 考え続けて、自分にとっての理想的な住環境はこういうものだ、と言えるところまで来たら「確立した考え」にする。
つまり必要なのは情報そのものではなく、その情報がいまどの状態にあるか、だった。
思いつき・種 → 検討中 → 整理されてきた → 自分なりの考え → 確立した考え・方法論。 この段階が、色や形や位置で見えるようにしたい。
悩みの扱いも大事だと感じた。 悩みは確立した考えではない。でも捨てるものでもない。 無理に結論に変える必要はなく、まだ答えが出ていないものとして、検討中の領域に置いておけばいい。
思い出も同じで、すべてを思想や知識に変換する必要はない。 まず経験そのものとして残しておき、そこから何かを感じたときに、後から別のノードにつながればいい。
そしていちばん大きかったのは、完成した考えだけを保存するのではなく、その考えがどう形成されたのかも残す、という点だった。 経験があって、違和感があって、悩んで、対話して、気づいて、別の経験が重なって、考えが整理される。 その履歴が残っていれば、後から見返したときに「自分はなぜこの考えに至ったのか」まで分かる。
これは単なるナレッジベースとは違うものになる。
まとまったこと
- 目的は情報量を増やすことではなく、自分の考えを整理し、自分自身への理解を深めること
- 情報そのものより、「その情報がいまどの状態にあるか」を残す
- 状態の段階: 思いつき・種 → 検討中 → 整理されてきた → 自分なりの考え → 確立した考え・方法論
- 未整理の状態にも価値がある。「整理できていない=失敗」ではなく、「現在検討中」という状態を記録する
- 悩みは無理に結論に変えない。まだ答えが出ていないものとして置いておく
- 思い出・経験は、まず経験そのものとして残す。後から悩みや気づきにつながればよい
- 結論だけでなく、経験 → 悩み → 思考 → 気づき → 結論 という形成過程を残す
- 関係は自動で付けるのではなく、自分が考えていく中で見つけたものを残す
- 情報の種類: 思い出・経験 / 悩み / 疑問 / アイデア / 気づき / 検討中 / 自分の考え / 方法論 / 確立した考え
- ただしこれは固定的な分類ではなく、思考の進展によって状態が変わっていくものとして設計する
まだ言葉になっていないこと
- 「検討中」と「確立」の境界をどこに引くか
- 1つの考えを、どの単位でページにするか
- 「検討中 → 確立」への変化を、どう記録するか
- 以前の考えが変わった場合、過去の自分の考えをどう残すか
- ある考えがどの経験・悩み・気づきから生まれたのかを、どう追跡できるようにするか
- AIとの会話から「思考の種」を取り出すとき、AIが勝手に意味付けしすぎない仕組みをどう作るか
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元の対話
- 自分の思考・人生観を可視化する「思考グラフ」の構想