何もしない時間こそが、脳を整理している
【脳科学】何もしない時間こそが、脳を整理している
脳は何もしていない「ぼんやりした時間」に最も活動し、過去と未来をつなぎ合わせている。
気づいたこと
私たちが何かの作業に集中しているときよりも、ぼんやりしているとき(安静時)に活発になる脳のネットワークがある。「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれるものだ。 このネットワークは、脳の消費エネルギーの大きな割合を占めており、決して「休んでいる」わけではない。
DMNが活発になるとき、脳は過去の記憶を整理し、未来の出来事をシミュレーションし、自分と他者との関係を俯瞰している。 シャワーを浴びているときや散歩中に突然良いアイデアがひらめくのも、このDMNがバラバラだった情報を無意識下で結びつけているからだ。
しかし、現代はスマホやSNSによって常に外部から情報が入力され続けるため、DMNが正常に働く「空白の時間」が失われがちになっている。 DMNが過剰に活動しすぎると、過去への後悔や未来への不安にとらわれる「反芻(はんすう)思考」に陥り、うつ病のリスクも高まる。
まとまったこと
- 脳には、集中モード(セントラル・エグゼクティブ・ネットワーク)と、アイドリングモード(デフォルト・モード・ネットワーク)がある。
- アイドリング中も脳はフル稼働し、情報の整理、自己の認識、他者の意図の推測など、高度な処理を行っている。
- 創造性を発揮したり、心を整えたりするためには、意図的に「何もしない時間(情報入力を遮断する時間)」を作ることが不可欠である。
- マインドフルネス瞑想は、過剰になったDMNの活動を鎮め、今ここ(集中モードとDMNの中間)に意識を戻す効果がある。
まだ言葉になっていないこと
- 「意識」はDMNの働きとどう関係しているのか。
- 情報過多の時代において、意図的にDMNを適切に機能させるためのルーティンをどう設計すべきか。
関連ノート
- 【マインドフルネス】「今ここ」に集中するということ(※仮)