コンテキストエンジニアリングと市場調査AI化構想
AIエージェント設計・コンテキストエンジニアリング・市場調査自動化
概要
AI活用の考え方が「プロンプトエンジニアリング」から「コンテキストエンジニアリング」「ハーネスエンジニアリング」「ループエンジニアリング」へ進化していることを整理した。 自分にとっての優先順位はコンテキスト>ループ>ハーネス>プロンプトであり、情報資産・知識ベース・ワークフロー設計の方が重要という結論。 自身の市場調査業務(UTM・SASE・EPP・EDR・IDaaS等)を題材に、AIエージェント化による自動化イメージ(Web検索→数値抽出→Excel整理→AIレビュー)を具体的に検討した。
日時: 2026-08-06
概要
AI活用の考え方が「プロンプトエンジニアリング」から「コンテキストエンジニアリング」「ハーネスエンジニアリング」「ループエンジニアリング」へ進化していることを学んだ。
また、自身の市場調査業務(UTM、SASE、EPP、EDR、IDaaSなど)のAIエージェント化について検討した。
AI活用の4つの考え方
1. プロンプトエンジニアリング
概要
AIへの指示文を最適化する。
ポイント
- 役割
- 目的
- 制約条件
- 出力形式
- 出力例
を明確にする。
2. コンテキストエンジニアリング(現在最重要)
概要
AIに何を知った状態で考えさせるかを設計する。
例
- Obsidian
- 社内資料
- 過去の会話
- RAG
- 業界情報
- ナレッジベース
これらを適切なタイミングでAIへ渡す。
ポイント
プロンプトよりも、
AIへ渡す情報の質
が重要になってきている。
3. ハーネスエンジニアリング
概要
AI・ツール・ワークフロー全体を設計すること。
例
- ChatGPT
- Claude
- 検索
- Excel
- Obsidian
- n8n
- Make
これらを組み合わせて一つのシステムとして動かす。
4. ループエンジニアリング
概要
一発回答を求めず、
計画
↓
実行
↓
レビュー
↓
改善
↓
再実行
を何度も繰り返す設計。
AIエージェントの中心的な考え方。
自分に最適な優先順位
- コンテキストエンジニアリング
- ループエンジニアリング
- ハーネスエンジニアリング
- プロンプトエンジニアリング
プロンプトを書く能力より、
- 情報資産
- 知識ベース
- ワークフロー設計
の方が重要。
AIを使う成長ステップ
レベル1
プロンプトを資産化
テンプレートを作る。
レベル2
コンテキストを資産化
Obsidianへ知識を蓄積する。
レベル3
AIの役割分担
例
- リサーチ担当
- 企画担当
- レビュー担当
- 編集担当
レベル4
ループ設計
構成作成
↓
不足洗い出し
↓
追加調査
↓
レビュー
↓
修正
↓
完成
AIエージェント構築に必要なもの
レベル1
ChatGPT Plus
Claude Pro
だけでも十分。
レベル2
追加
- Obsidian
- n8n
- Make
- Google Drive
など。
レベル3
本格的なAIエージェント
例
- API利用
- 複数AI
- 自動実行
- 自動評価
- データベース更新
自分の市場調査業務
現在調査している市場
- UTM
- SASE
- EPP
- EDR
- IDaaS
など。
現在の業務フロー
市場を決める
↓
Google検索
↓
各種レポート確認
↓
市場規模を確認
↓
プレーヤーを確認
↓
特徴を整理
↓
Excelへ転記
↓
分析
かなり手作業が多い。
Excelでまとめたい項目
- 市場名
- 市場規模予測(年別)
- 主要プレーヤー
- 市場の特徴
- 外部環境変化
- 社会的背景
AIエージェント化後のイメージ
① 調査対象を決定
↓
② AIがWeb検索
↓
③ 数値抽出
↓
④ 出典整理
↓
⑤ Excelへ自動整理
↓
⑥ AIレビュー
・数字の矛盾
・古い情報
・出典漏れ
↓
⑦ 完成
将来的な理想
Excelを最終成果物ではなく、
データベース
として扱う。
そのデータから
- グラフ
- PowerPoint
- 提案資料
- 市場分析
をAIが自動生成できる状態を目指す。
今後やること
Step1
Excelのフォーマットを固定する。
Step2
調査項目を標準化する。
例
- 市場規模
- CAGR
- プレーヤー
- 成長要因
- リスク
- 市場特徴
- 出典
Step3
AIにリサーチを担当させる。
Step4
レビューAIを追加する。
- 数字確認
- 出典確認
- 矛盾確認
Step5
n8nなどを使って自動化する。
学び
これから重要なのは
「良いプロンプトを書くこと」ではない。
重要なのは
- コンテキストを整える
- AIの役割を分ける
- ループを設計する
- ナレッジを資産化する
ことである。
AIを単なるチャットツールではなく、
「一緒に仕事をするチームメンバー」として設計すること
が今後のAI活用の鍵になる。
関連ノート
- AIエージェント — エージェント設計の技術的基盤
- プロンプトエンジニアリング — 4つの考え方の出発点
- AIドリブン経営について考えた日 — AIを仕事にどう活かすかという同系統の考察
- AIエージェントによる学習する組織構想 — 業務のAIエージェント化という共通テーマ
今後調べたいこと
- コンテキストエンジニアリングを実践するために、Obsidianの知識をどう構造化・資産化するか
- 市場調査のExcelフォーマット・調査項目の標準化を、どこから着手するか
- レビューAI(数字確認・出典確認)をどう設計・実装するか